■近鉄奈良駅
地上に上がって、噴水前から歩きだす。国道369号線沿いを東へ。奈良県庁前の庭園の美しさで知られる「吉城園」へ。
■吉城園(よしきえん)
もとは興福寺子院の「摩尼珠院(まにしゅいん)」だったという。
「池の庭」「苔の庭」「茶花の庭」の3つからなる庭園。苔の庭には、「離れ茶室」があって、現在では、お茶会などに利用されているようです。
受付のスタッフに聞くと「春先と初夏がみごろ。梅雨時期に、濡れた苔をわざわざ見に来る“通”な人もいます」と。
なるほど、「雨に濡れる苔」…それだけでも絵になる雰囲気。梅雨に訪れてみたくなりました。
開園期間:
庭園 3月20日〜12月27日の毎日
茶室 1月5日〜12月27日の毎日
開園時間:9時〜17時(入園は16時30分まで)
料金:大人(高校生以上) 250円
電話:0742-22-5911
■東大寺戒壇院
東大寺戒壇院は、東大寺に関連する有名な建築物のひとつで、さらに、「日本三戒壇」(ほかは薬師寺戒壇院=栃木県=/観世音寺=福岡県=)のひとつでもあります。出家後、僧になるために守るべき戒律を授ける場所だそうで、奈良時代の最高傑作のひとつとうたわれる塑像(そぞう)の「四天王立像」(国宝)が納められているそうです。
入堂時間:2月までは8時〜16時30分
入堂料:大人500円 子ども300円
東大寺事務所:TEL0742-22-5511
東大寺戒壇院をあとにして歩きだす。平坦な道なので、楽ちん。
正倉院の囲いのすきまから、正倉院宝物庫がちらっと見えました。
自動車専用道路近くにある「知足院」へ続く階段からだと、正倉院を上から眺められます。
■正倉院
奈良時代の日本を知る歴史的に貴重な文化財の宝物庫。
囲いに沿ってそのまま歩きます。森がとぎれると、「大仏さん」で知られる東大寺に。
■東大寺(世界文化遺産)
南大門(国宝)や金堂=大仏殿=(同)、中門(重文)をはじめとする歴史的にも重要な建物に加え、木造金剛力士立像(国宝)、金銅八角燈籠(同)など貴重な宝物が多数存在しています。
期間:年中無休
時間:11月〜2月=8時〜16時30分
料金:大人500円、子ども300円
電話:0742-22-5511
■ちょっと二月堂(国宝)へ
コースから少し外れて、二月堂へ。
2月になるとニュースでよく見る「お水取り」の場所。せっかく近くまできたから行ってみよ…と思い立ち、ちょっと寄り道。本尊は、大観音(おおがんのん)と小観音(こがんのん)と呼ばれる2体の十一面観音像。いずれも、誰もみることができない絶対秘仏だそうで、「みてはいけない」と言われれば見たくなるってもの。「なぜ、みれないのかなぁ」と思いつつ、コースにもどって「手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)」へ。
■手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)
紅葉の名所として知られる手向山の麓にあります。菅原道真が古今和歌集で、「このたびは幣もとりあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに」と詠み、平安時代からすでに紅葉の美しさでは有名であったらしいことがうかがえます。
続いて南下。手向山八幡宮に沿った道「上の禰宜道(かみのねぎみち)」を歩きます。道沿いには、奈良市指定文化財のカシの木「イチガシ」があります。奈良公園を左にみながらまっすぐいくと「春日大社」。
■水谷茶屋
「春日大社」を訪ねる前にちょっと、休憩。赤い敷物が目に入り、お店には「手作りわらびもち」って。そそられて注文。もちもちしてプルプルな感じをそのまま、パクッ。
コーヒーもおいしくいただきました。
外で“野点”としゃれこむのもいい感じ。
店内は、囲炉裏もあって、雰囲気がとってもナイス。
●手作りわらびもち(500円)
●コーヒー(400円)
■春日大社
全国にある春日神社の総本社。
初夏に咲きほこる藤の花がキレイなんだけど、今はまだ季節はずれ。初春になると椿が見ごろを迎え、美しいとか。せっかくだし、本殿へ。朱の色合いが美しいよね。
時間:11月〜3月(7時〜午後16時30分)
拝観料:
大人(一般・大学・高校)525円、小人(中学・小学生)262円
電話:0742-22-7788
■白毫寺(びゃくごうじ)
春日大社から南下。
春日山の南、高円山の山麓にあって、境内から奈良盆地が一望。「関西花の寺」(25か所)の第18番(萩)に名を連ね、境内の「五色椿」(天然記念物)は、奈良三名椿の一つとして有名なんだって。
拝観料:
大学生以上400円、中学・高校生200円、小学生100円
時間:9時〜17時
電話:0742-26-3392
■新薬師寺(しんやくしじ)
白毫寺を折り返し地点に見立て、近鉄奈良駅に向かう。
本堂(国宝)は入母屋造、本瓦葺き。内部は垂木などの構造をむきだしにした「化粧屋根裏」。奈良時代の十二神将像をはじめ、多くの貴重な文化財があります。
拝観料:
大学生以上600円、中学・高校生350円、小学生150円
時間:9時〜17時
電話:0742-22-3736
■志賀直哉旧居
志賀直哉自らが設計したという和洋中折衷住宅。書斎は、天井は数奇屋作り。窓からは和風庭園と若草山が眺められます。「暗夜行路」「鳥取」「雪の遠足」などの作品が書かれたそうです。
時間:8時40分〜16時30分
休み:木曜
入館料:高校生以上350円、中学生200円、小学生100円
■浮見堂(うきみどう)
奈良公園の鷺池に浮かぶ八角堂形式(六角形)のお堂。
池のほとりには、水琴窟とも呼ばれる「洞水門」があって、近寄って耳を澄ますと、水が奏でる美しい反響音が楽しめます。
■興福寺(こうふくじ)
いよいよ、コースの最終目的地。
2010年(平成22年)には、創建1300年の節目を迎える興福寺。
国宝の東金堂や五重塔に北円同、三重塔などをひととおり見た後、近鉄奈良駅へ。興福寺からは約5分程度の道のり。
コース全体は約8キロほど。
平坦な道が多く、息切れがするような坂道はありませんでした。
平安当時を偲ぶような街並みを眺めながらゆったりと歩く約5時間の道のり。
各寺院は、拝観料が必要な場合もあれば、興福寺や二月堂のように境内を素通りできるケースもあります。
簡単な地図があれば、十分に楽しめるコースです。

近鉄奈良駅→吉城園→東大寺戒壇院→正倉院→東大寺→二月堂→手向山八幡宮→春日大社→白毫寺→新薬師寺→志賀直哉旧居→浮見堂→興福寺→近鉄奈良駅。