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Vol.5 葛の葉伝説をたずねて〜和泉市信太の森散策コース〜

昔、安倍保名という男がいた。ある日和泉の国の信太の森を訪れたところ、狩人に追われている白狐を助けるが、代わりに怪我をしてしまう。そこに現れた美しい女性葛の葉。彼女は、保名を看病し、やがて二人は夫婦になり、童子丸という子供を授かる。童子丸が5歳のとき、ひょんなことから葛の葉の正体が狐であったことが知られてしまう。葛の葉は「恋しくば尋ねてきて見よ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」という歌を残して消えてしまう。この童子丸こそ、後の陰陽師の大家、安倍晴明だといわれている。
前置きが長くなりましたが、今回は、前述の葛の葉伝説の地大阪府和泉市北信太付近のコースを紹介します。



コース
北信太駅→葛葉稲荷神社→旧府神社→鏡池・信太の森ふるさと館→鳥居→小栗街道→八坂神社→伯太神社→池上曽根遺跡→弥生文化博物館→信太山駅 約6キロ。


出発点は、北信太駅。大阪市内からJR阪和線で、1時間程度。
踏み切りを越えて、少し歩くと葛葉稲荷神社にたどり着く。豊かな緑に囲まれたここは、不思議な世界に迷い込んだかのよう。祭神には、葛の葉姫がちゃんと含まれているところが、伝説をきちんと踏まえているといったところか。歌が載った歌碑や、葛乃葉が姿を映したとされている「姿見の井戸」など、見所満載。葛餅を売っているらしいが人影は皆無で、入手できず。
旧府神社。ここには、白狐の化け石が祭られていている。葛の葉物語で、狩人に追われた、一匹の白狐が逃げる途中にこの石の後ろに隠れたとも、あるいは石に化けたとも言われている。
鏡池。菊の花に見とれて尻尾をだし、息子に正体を知られて、逃げてしまった葛の葉を保名と童子丸が捜索する。信太の森の奥深くまで、捜しに来た二人を見つめる一匹の白狐。その正体に気づいた保名は、「子どもが怖がるので、人の姿に化けてくれ」と白狐に懇願。すると白狐は、鏡池に姿を映し、葛の葉の姿になり、子どもを諭しながら、形見の品を渡して、再び森の奥へ消えたのだった――。という、曰くのある池。近くに姫塚古墳がある。

信太の森ふるさと館。葛の葉伝説にかかわるいろいろなものの展示、また、5世紀朝鮮半島から伝えられた須恵器、信太瓦などの展示を行っている。地域における公民館のようなところ。館内のスタッフが、いろいろ教えてくれる。
なぜか街中にどーんと立っている鳥居。左折すると小栗街道に出ます。
小栗街道沿いにあった八坂神社境内に、ひっそりと立つお百度石。本殿とお百度石を百往復すると願いがかなうとか。今は廃れたんでしょうか、この風習。
伯太神社。10柱いる祭神のうち、伯太比古・伯太比売の命は、伯太族の祖神。伯太族は、藤原不比等を養子として育てたと言われる氏族。歴史を感じます。
面白いマンホール。信太山駅の踏切を越えると、池上曽根遺跡、弥生文化博物館へと続く茶色い道が登場します。そこにあるマンホールは、弥生時代をイメージしたであろうデザインで、なかなかおもしろい。
池上曽根遺跡。1999年に復元された大型掘立柱建物とくり抜き井戸に続き、2000年までに合計7棟の建物、2001年までに各種の遺構の復元が終了した池上曽根遺跡は、2001年春、池上曽根史跡公園としてよみがえりました。建物すべてに柵がしてあり、内部まではわからなかったですが、弥生の風を感じました。
弥生文化博物館。
2007年9月29日〜12月9日まで秋季特別展「日向・薩摩・大隅の原像―南九州の弥生文化―」を開催中です。
信太山駅。終着点です。涼しい時期に訪れることをお勧めします。
JR信太山付近情報

信太の森ふるさと館(信太の森の鏡池史跡公園)
常設展「信太の森・葛の葉の世界」…信太山の自然・葛の葉資料・浮世絵・各地の葛の葉芸能など 。ほかに須恵器などの展示も。
休館:毎週月曜日(祝休日は開館)・祝祭日の翌日(ただし翌日が土曜日は開館)
入館:無料
時間:10〜17時
電話:0725-45-0605

大阪府立弥生文化博物館
秋季特別展「日向・薩摩・大隅の原像―南九州の弥生文化―」…南九州の弥生文化を多彩な視点から見つめ、日向・薩摩・大隅と呼ばれたこの地の原像に迫る。さらに旧石器時代、縄文時代から古墳時代、古代に至るまでをひとつの流れでとらえ、その中で南九州の弥生文化を考える。
期間:9月29日〜12月9日
休館:毎週月曜日(祝休日は開館し、翌日は休館)
入館:一般600円、65歳以上・高大生400円
時間:9時30分〜17時
電話:0725-46-2162
サイト:http://www.kanku-city.or.jp/yayoi/

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